DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

十色会で発表

ケンブリッジに十色会という日本人会があるのですが、ここでは毎回ケンブリッジ大学の学生や若手研究者が自身の研究を一般向けに発表し、その後に質疑応答を行います。総合大学の街であることを活かした、なんとも学術的な会です。私も来英以来、時々参加し…

混合効果モデルを用いた縦断的データ分析

ブリストル大学で行われた「Multilevel modelling for longitudinal data, including categorical, count and survival outcomes」というワークショップに二日間、出席してきました。ブリストル大学にはThe Centre for Multilevel Modellingという研究所があ…

ドラフト完成まであと少し

博論で少し行き詰っています。以前からわかっていた箇所で、これが最後の山になるはずです。これを越えればゴールはすぐそこなのですが。本来であれば今週の頭にはドラフトが完成している予定でしたが、それはもう少し先になりそうです。 先日、ツイッター上…

English Profile Research Seminar 2013

標題のセミナーに参加しました。後日つぶやいたもののまとめはここにあります。EPセミナーは来英した直後から参加し続けているので、はや四年目になります。小規模のセミナーで四回連続(ケンブリッジ大学関係者のみの会合も含めるともっと)ともなると、参…

淡々と博論

先週十色会(日本人会)方々をHughes HallのFormal Hallに招いたりしていましたが、基本的には相変わらず博論やその後の進路に向けて色々と動いています。少し心配していたチョムスキー階層に関するsupervisionも何とかこなし、supervisionの授業(計算言語…

RCM 201301

最後のRCM(進捗審査)がありました。実証データを扱った章はほぼ書き上がっているので、残る課題はそれらをどう繋げるか。話し合いもそこに集中しました。良いアドバイスを頂け、覚悟していたよりは何とかなりそうです。 先月から引き続き、今もひたすら博…

2012年

大晦日なので簡単に今年を振り返ってみたのですが、今年も昨年同様、研究面でそれほど順調ではありませんでした。一年間を通し、ずっと同じデータに向きあっていましたし、データ処理を始めた当初から根本的な問題は解決していません。ただコーパスを使って…

博論の山場

先月末でタームも終わり、今月から来月の頭までは集中して博論に取り組みます。この一ヶ月で大体の形を仕上げ、遅くとも来ターム中(3月まで)には提出に漕ぎ着けたいと思っています。では現在は「あとは書き上げるだけ」なのかと言えばそうでもなく、相変わ…

最後のMichaelmas Term

授業を何も履修していないのですが、Termが始まってから研究に充てられる時間が大分減りました。主な理由は計算言語学のsupervisionで、教科書となっているJurafsky and Martin (2009)を理解し、隔週ですがsupervisionの課題を解き、学生の課題にコメントを…

Corpus Linguistics in the South

標題の団体が開催するワークショップに参加してきました。Corpus Linguistics in the Southとは、ランカスターを中心としたイングランドの北側に比べ、南側はコーパス研究が盛んではないことを受け、イングランドの南の方でのコーパス研究を盛り上げようと20…

SLRF 2012

米国はペンシルバニア州ピッツバーグで行われたSecond Language Research Forum (SLRF)に参加してきました。会場はカーネギーメロン大学でしたが、ピッツバーグ大学との共催とのことでした。行くまで知らなかったのですが、SLRFは主催校の学生が運営している…

英語教育、この一冊

本記事は、anfieldroadさん企画の「『英語教育ブログ』みんなで書けば怖くない!」の第四回に応えるものです。今回のテーマは「英語教育、この一冊」。ほかの方のエントリーはこちらから読むことができます。 私の選ぶ「この一冊」は白井恭弘著『外国語学習…

分析→書く→分析→書くのサイクルを

指導教官が不在で良くも悪くも時間があった8月とは打って変わり、この数週間は久しぶりに目の回るような生活を送っています。色々と締め切りが迫っており、SLRFの準備もまだ全く手付かずで、当然博論も待ってはくれず、新年度まで始まってしまいそうです。た…

Eurosla 2012

一昨年のレッジョ・エミリア(イタリア)、昨年のストックホルム(スウェーデン)に引き続き、今年も9月5日-8日にEuroslaに参加してきました。今年の開催地はポーランドはポズナンにあるAdam Mickiewicz University。東欧は初めてなので楽しみでした。 また…

またもや研究は停滞中

指導教官が休暇で一時帰国(なのかどうか定かではありませんが)しており、私の研究も停滞気味です。休暇中もskypeで遠隔supervisionを行おうという話をしていたのですが、いざ休暇が始まってみるとその話もどこへやら。フィードバックが欲しいのですが・・…

卓球@ロンドンオリンピック

ロンドンオリンピックが開催されていますが、ケンブリッジは至って穏やかです。例年と同じように学生が帰国・帰省し、観光客がちょっと増えてきたかな程度です。ロンドンは大混乱かというとそうでもなく、オリンピックが始まってから何度か行った感じではむ…

ハウエル神父

上智大学ESSの顧問であり、日本のディベート界の重鎮でもあったハウエル神父が先日お亡くなりになりました。ファーザーにはディベート関係ではエリミのジャッジをして頂いたり、SIDT・SIFでジャッジをしてくださったりと大変お世話になりました。ESS関係では…

BAAL Language Learning and Teaching SIG

標題のイベントに参加してきました。同じBAALのSIG(部会?)とはいえコーパス言語学よりも言語習得・教育に興味のある人の方が多いためか、言語習得・教育SIGでは年に一度、二日間に亘る学会を開催しています。今年はオックスフォード大学で開催されたため…

年度末

年度末だけあり、最近はsupervisors' partyという各Collegeであるsupervisor向けのパーティーや様々なGarden Party(通常年度末にあるサークル・クラブ活動、研究科、Collegeなどの野外パーティー)に連日のように参加しています。気候はまだ肌寒い日も多い…

Leuven Statistics Days 2012

6月7日・8日にベルギーはルーベンで開催された表題のイベントに参加してきました。このイベント自体は毎年あるようですが、今年のテーマが「Mixed models and modern multivariate methods in linguistics」と言語研究に焦点を当てたもので、しかも最近流行…

RCM 201205

半年に一度のRCM(進捗審査)が今日ありました。博士課程に入学後5回目ですが、これが最後かその一つ前のRCMになる予定です。昨年末辺りから真剣に分析を始めたEF-Cambridge学習者コーパスを用いた研究についてこれまでの進捗を書き上げ、それを基に色々とフ…

住居探し

二年以上前から分かっていたことですが、この夏にCollege所有の住居から追い出されるので、新たに住むところを探さなくてはなりません。University Accommodation Serviceという大学関係者のみが利用できる不動産サービスで新居を探しています。重要視してい…

Easter Term 2012

Easter Termが始まりましたが、これまでのTermとは違い授業・supervisionがほとんどないので博士課程の学生としては大きく生活が変わるわけではありません。学部と修士の学生にとってはテスト期間・レポート期間なので彼等は非常に大変そうで、またそのお陰…

縦断的学習者データ分析

タームが終わりイベントや旅行も終わり、4月に入ってからは研究に集中できる環境が続いています。現在行っているのはEF-Cambridge Learner Corpusから得た縦断的学習者データを類型化するというタスクなのですが、正直に言ってデータがあまりにカオスで少し…

ガーナ旅行

3月22日〜28日にかけてガーナに一週間ほど旅行してきました。ガーナには学部時代の先輩と修士時代の先輩がいらっしゃり、この機会を逃すと普段学会等でしか旅行しない私はガーナはおろかアフリカにすら行く機会が今後はないのではないかと思ったのがその主な…

Essential Statistics for Corpus Linguistics with R

バーミンガム大学で行われた四日間に亘る表題のワークショップに出席しました。講師はこのトピックなら最適(かそれに近い)と思われるStefan Th. Gries。ワークショップと名付けられているものの、実際は基本的には講義で、受講者は与えられたコードを走ら…

supervision終了!

今年度に入ってからTerm中に大幅に時間を取られていたsupervisionがほぼ終わりました。まだ来期にテストに向けた復習*1のための1コマと、事情で授業や通常のsupervisionにあまり出席できない学生のためのsupervisionが残っていますが、相当の準備時間を要す…

BUCS IndividualとHyper Japan

supervisionを担当している授業が言語習得→心理言語学を経て社会言語学に入ったのですが、あまりに馴染みがなくsupervisionの前に自分が相当量のリーディングをこなさなくてはならないため、これまで以上にsupervisionで苦しんでいます。自分の研究には全く…

真っ白

一夜にして銀世界になってしまいました。こんなに雪が積もるのはこちらへ来てから初めてかと思いきや、去年も割と積もっていたことを思い出しました。特に出身国・地域で雪が降らない人たちは気持ちが踊るようで、今日は雪だるまが乱立していました。

研究に授業にsupervisionにEP Seminarに

Termが始まり、研究に授業にsupervisionにと予想通り忙しい日々を送っています。研究はまずは手持ちのデータの正確な把握に努めているのですが、現時点では触れば触るほどこちらの当初の想定とは異なるデータであることが明らかになってきています。計画して…