DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

語数削減

一時は9万2-3千語あった博士論文ですが、主な主張に直接は影響しないと判断した所を削っていったところ、8万語弱くらいになりました。あと1章、指導教官のコメント待ちの所があり、そのコメントを反映させれば提出できるはずです。削減過程で博論を最初から最後までそこそこ丁寧に読み直したのですが、自分の英文に読みづらい箇所が多いことに気づき、それは主に(1)受動態で(2)be + 過去分詞までの語数が多い(=主部が長い)文が原因でした。指導教官に一度、「Whether 〜 〜 was checked.」という文に対し、「それはSOVの言語の書き方だ」と指摘されたことがあるのですが、確かにそうかもしれません。この辺りはインプットは多量にあるはずなのに必ずしもできないのは、文法性をこえた部分の明示的指導を受けたことや明示的学習を行ったことが少ないからでしょうか。


そういえば三年前に行った研究を元に二年弱前に書いた論文がようやく出ました。Learner Corpus Research 2011の予稿集という形です。
Murakami, A. (2013). Cross-linguistic influence on the accuracy order of L2 English grammatical morphemes. In S. Granger, S. Gaëtanelle, & F. Meunier (Eds.), Twenty years of learner corpus research. Looking back, moving ahead: Corpora and language in use - Proceedings 1 (pp. 325–334). Louvain-la-Neuve: Presses universitaires de Louvain.
私の論文のドラフト版(といっても完成版とほとんど変わりません)は以下からダウンロード可能です。
http://academia.edu/2584364/


最近は特に忙しくもなく、割とのんびりとした日々を過ごしています。ケンブリッジも最高気温が20℃前後と暖かくなってきて、この過ごしやすい季節にゆったりとできるのはありがたいです。