DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

バーミンガム大学のResearch Fellowになりました

本日(2013年8月30日)より二年間、バーミンガム大学のResearch Fellowという職に就くことになりました。「Investigating interdisciplinary research discourse: the case of Global Environmental Change」というESRC(日本で言う科研)のプロジェクト付きの職となります。


プロジェクトはコーパスに基づくもので、バーミンガム大学Centre for Corpus ResearchのDirectorをされているPaul Thompson氏がPI(Principal Investigator:代表者)、Susan Hunston氏がco-investigator(共同研究者)、ほかにポスドクレベルの研究者が私ともう一人おり、基本的にはその四人で研究を進めることになると理解しています。上記のプロジェクトのページをお読み頂ければわかるように、学際的研究のディスコースの特徴や、それが分野の成熟に伴いどのような変遷を遂げるかを明らかにすることを目指すプロジェクトで、Douglas Biber氏が開発した多次元分析(Multidimensional Analysis)をその研究手法の中心に据えています。私のプロジェクト内での役割は多次元分析を中心としたデータ処理、統計分析で、修士論文で多次元分析を行った経験がある点を特に買われて採用されたのではないかと思っています。


博士課程で行っていた第二言語習得関係の研究から離れてしまうのは寂しいですが、今年の抱負には「次のステージがどこのどういうポジションであれ、そこに順応し、そこにいる最大限のメリットを享受するにはどうすれば良いかを考え行動する」と書きました。ランカスター大学と並びコーパス言語学のメッカであるバーミンガム大学で、そこの強みである(コーパスに基づく)ディスコースの研究ができるのは環境的には申し分ないので、それを精一杯活かして、多くのことを学びたいと思います。