DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

Cambridge Language Sciences

10月3-4日の二日間、ケンブリッジに戻り、Cambridge Language Sciencesの「Language Sciences in the 21st Century: The interdisciplinary challenge」というイベントに参加してきました。Cambridge Language Sciencesとは、ケンブリッジ大学内で言語に関係する研究を行っている部署・研究者を集め、何か学際的な研究を行おうという試みです。今回はマルチリンガリズム、神経言語学と言語進化、言語の多様性と普遍性、言語哲学と計算言語学という四つのセクションがあり、それぞれのセクションで一人基調講演者を学外から招き、他に学内のスタッフが通常発表をいくつか行うという形式でした。通常発表は学内も含めて募集は行われませんでしたが、ポスター発表と後述するspeed presentationは募集があったので応募し、それらの枠で発表してきました。


さて、ポスターはRedcliffeという業者に印刷をお願いしたのですが、あろうことか配送先(勤務先の大学)の郵便番号を書くべきところに自宅の郵便番号を書いてしまったため指定配送先には届かず、またどうしてもその日の内にポスターを受け取らないと間に合わなかったため、£40+で印刷したポスターをさらに£40ほどかけて隣町まで取りに行くというハメに陥りました。そんな高額のポスターですが、初日はポスターセッションとコーヒーブレイクが同時間帯で、しかも二者は別の部屋という運営のまずさもあり、二日間で4-5人が見に来てくださるにとどまりました。先週末のLCRと立て続きに発表で、ポスターは作っただけであまり説明する準備ができていなかったので、構わないのですが、上記のような苦労はなんだったのだという気もします。


もう一つのspeed presentationは、PhDの学生がスライド1枚を使って1分間で自身の研究の紹介を行うというもの。私はトップバッターで、3つの図を1枚のスライドに詰め込み、弾丸トークでそれらを説明するというスタイルを取りました。話すのが速すぎるので理解してもらえるとは思っていなかった(図の印象だけ残れば良いと思っていた)のですが、失笑が各所から漏れたのは予想外で、終了後には「あの弾丸トークの人」という認識をされてしまいました。1分間の発表なので何らかの印象をオーディエンスに残せれば成功と言えると思いますが、こういう印象でも良いのかどうかはわかりません・・・。もちろんそんなことを行ったのは私だけで、ほかの人達はデータではなく対象としている現象を話したり、研究動機を話したりと、比較的ゆるめの発表が多かったです。


さて、7月末のCLから続いた夏〜秋の学会シーズンもこれで終わりです。これからは私自身もまだvivaがあり、勤務先のプロジェクトもあと一ヶ月ほどで本格化する(予定な)ので、研究のアウトプット以外のところに力を入れようと思います。