DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

2013年の反省・2014年の抱負

今年を振り返ってみると、前半がケンブリッジで博士論文の仕上げ、後半がバーミンガムでこれまでとは全く異なるプロジェクトでの研究と、大きく二つのフェーズに分けられます。前者に関しては、博士論文の提出が7月になるとは昨年末の段階では全く思っていませんでした。もっと早い段階で提出し、夏前後にviva、その後に働き始める、というイメージを抱いていました。現に一年前の記事では「PhDを取得する(目標というか何をどうするにしても必須!)」というのを目標(?)に挙げています。これは結果的に未達成となりました。言い訳をさせてもらえば、そもそもPhDが必要だと感じていたのは主に就職のためで、年の早い段階にその就職が何とかなりそうだと感じたため早期提出すべき理由が薄れ、ズルズルと提出を引き伸ばしてしまいました。またこれはもう少し後ですが、博士論文の審査員の都合によりvivaが9月以降になることが判明したため、早く提出する意味もありませんでした。少なくとも後者はやむを得ないのですが、それでも審査が11月になり、年越しの段階でも博論の修正が終っていないのは気持ちの良いものではありません。就職活動への影響という実害はないので結果オーライではあるのですが。これはもう来年の抱負にも挙げませんが、早急に修正版を提出して楽になりたいです。


PhD取得に加え、今年の抱負のもう一つは「次のステージがどこのどういうポジションであれ、そこに順応し、そこにいる最大限のメリットを享受するにはどうすれば良いかを考え行動する」というもの。これは結果が見える形にはなっていないものの、概ね満足しています。現ポジションで私に求められているのはコーパス管理、テキスト処理、統計処理などのデータ管理・計量分析周りです。そうであればとここ数カ月はそちらへの傾倒を強め、Rでのプログラミングや統計処理について学び、その知識を仕事上で用いています。


さて、来年の抱負ですが、以下を挙げておきます。

  1. 博士論文を複数の論文に分けてジャーナルに投稿する
  2. 現プロジェクトに関する専門性を深める
  3. 次の職に向け、就職活動を始める


1に関しては、研究は論文等として公開してこそ意味がありますし、実利面からも業績がないと次の職を得るのは難しいと思うので必須です。2に関しては、博士課程ではあまり触れなかったテキストマイニング系の技術や、近々プロジェクト関係で必要になりそうなネットワーク分析を学びたいです。またバーミンガム大学コーパス研究を行っているのですから、コーパスに基づく談話分析のノウハウをその専門家であるプロジェクトメンバーから学び取りたいです。3に関しては、現ポストは2015年8月までですので、2014年の後半には次の職への応募を始めなければなりません。そのためには1で挙げたように業績が必須ですが、それと共に研究計画なども新たに練り直す必要があります。


本年も様々な方にお世話になりました。2014年もよろしくお願い致します。