DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

2013-01-01から1年間の記事一覧

2013年の反省・2014年の抱負

今年を振り返ってみると、前半がケンブリッジで博士論文の仕上げ、後半がバーミンガムでこれまでとは全く異なるプロジェクトでの研究と、大きく二つのフェーズに分けられます。前者に関しては、博士論文の提出が7月になるとは昨年末の段階では全く思っていま…

クリスマスマーケット

バーミンガムでは毎年この時期にFrankfurt Christmas Marketというイベントが開催されているようです。今年は11月14日から12月22日まで行われているとのことで、私も二度行ってきました。街の中心部のメインストリートは出店で埋め尽くされており、英国第二…

再度引っ越し

10月末に再度引っ越しました。バーミンガムがどのようなところかわからなかったので、最初は短い契約をと思い2ヶ月契約にしたのが間違いで、住み始めて数週間経った頃には既にその後の入居者が決まっており、賃貸契約の延長ができませんでした。仕方なく前住…

Viva

本日viva(博士論文の口頭審査)があり、minor correctionという結果でした。「修正なしの合格」から「不合格」まで複数段階ある内の上から三番目で、必要な修正を施し、三ヶ月以内に修正版を提出すれば、Degree Committeeの審査を経て、学位が確定します。m…

Cambridge Language Sciences

10月3-4日の二日間、ケンブリッジに戻り、Cambridge Language Sciencesの「Language Sciences in the 21st Century: The interdisciplinary challenge」というイベントに参加してきました。Cambridge Language Sciencesとは、ケンブリッジ大学内で言語に関係…

Learner Corpus Research 2013

ノルウェーはベルゲンの郊外で開催された標題の学会に出席しました。学会期間中のつぶやきはこちらにまとめました。 私はCL、EUROSLAに続き、博士論文の一部を発表しました。今回発表する箇所はどうやっても統計手法(変量効果を示す表の読み方)をオーディ…

就職活動

バーミンガム大学で職を得ましたが、就職活動に際しては、それ以外にも色々と検討したり、実際に応募したりしました。今回は私が求人情報を得ていたウェブサイトをいくつか紹介します。基本的には英国でポスドクレベルの職を探す時に役立つサイトです。 jobs…

バーミンガムでの生活

EUROSLAからケンブリッジに戻って二日後にバーミンガムに引っ越し、一週間が経ちました。 引っ越し 今回はanyvan.comという入札サイトで引越し業者を探しました。その名の通り、man with a van(車+人:日本で言う赤帽のような業者)の業者、が、指定した条…

EUROSLA2013

オランダはアムステルダム大学で開催された標題の学会に参加しました。EUROSLAは2010年から連続で参加しており、今回で四度目になります。学会に関するつぶやきをこちらにまとめました。 EUROSLAでは毎年、本学会の前日にLanguage Learning Round Tableとい…

バーミンガム大学のResearch Fellowになりました

本日(2013年8月30日)より二年間、バーミンガム大学のResearch Fellowという職に就くことになりました。「Investigating interdisciplinary research discourse: the case of Global Environmental Change」というESRC(日本で言う科研)のプロジェクト付き…

宣伝

『英語学習者コーパス活用ハンドブック』という書籍が刊行されるのですが、その一節を書かせて頂きました。英語学習者コーパス活用ハンドブック作者: 投野由紀夫,杉浦正利,和泉絵美,金子朝子出版社/メーカー: 大修館書店発売日: 2013/09/07メディア: 単行本…

博士論文提出!

本日、博士論文を提出しました。最後はもたつきましたが、取りあえず出せて一安心しました。viva(口頭試問)は10月になる予定です。 昨夜に提出分(二部)を印刷し、他の提出物も確認し、あとは論文を綴じて提出するだけ、という状態でしたが、そこから更に…

Corpus Linguistics 2013

ランカスターで開催された標題の学会に出席しました。[twitter:@corpustylistics]さんがまとめてくださった、私を含めた参加者のツイッター上でのつぶやきがここにあります。その中の[twitter:@langstat]さんのツイートにもありますが、今回は(批判的)談話…

Hadley Wickham氏のRcppワークショップ

久しぶりにLondonRに参加してきました。今回はRのggplot2パッケージやplyrパッケージの開発者として知られるHadley Wickham氏によるRcppのワークショップが14時半から17時半まで3時間あり、その後、通常の発表が三件(内一件はWickham氏によるもの)という内…

BAAL Language Learning and Teaching SIG 2013

昨年に引き続き、標題の学会に出席しました。主に基調講演の内容をツイートしたものをこちらにまとめています。開催地がロンドンと聞いて、発表もしないのに行くことにしたのですが、ロンドンはロンドンでもKing's Crossから更に1時間半ほどかかる場所が会場…

語数削減

一時は9万2-3千語あった博士論文ですが、主な主張に直接は影響しないと判断した所を削っていったところ、8万語弱くらいになりました。あと1章、指導教官のコメント待ちの所があり、そのコメントを反映させれば提出できるはずです。削減過程で博論を最初から…

提出間近か

修正に修正を重ねていた博士論文ですが、本日ついに指導教官より「You are done」という言葉を頂きました。変な意味ではないとすると、今月末くらいには提出できるはずです。最後の関門は長さ。上限が8万語のところ、現時点で8万9千語くらいなので、10%ほど…

LALAとGAM

先週、Looking at Language Acquisition (LALA)というケンブリッジでのワークショップで研究発表を行いました。これは言語習得関係の研究を行なっている博士課程の学生が自身の研究を発表するという恒例のイベントで、例年であればエセックス大学とケンブリ…

外部審査員

博論は「もう少し」という状態からそれほど進んでいません。指導教官からコメントをもらい、一つ一つの修正はそれほど時間がかからないのですが、如何せん数が多く大変です。ただそれでも遅くとも来月には出せるのでは、という感じになってきました。 そうな…

進捗と学会発表予定

博論は先週末まで加筆・修正をし、現在は指導教官のコメント待ちです。その間に(今さら)関連文献を読んでいたのですが、ある程度書いてから読むと、読んでいる文献のどの部分が論文に直接関係していてどのように引用できそうかが明白なので、効率が良いで…

博論修正中・電王戦

昨日は朝雪が降っていましたが、イギリスはサマータイムに入りました。時間だけではなく気候的に夏になって欲しいのですが、それにはもう数ヶ月待たないといけないのでしょう。 博論ですが、ドラフトはごく一部を除いて完成し、現在は指導教官のコメントを基…

十色会で発表

ケンブリッジに十色会という日本人会があるのですが、ここでは毎回ケンブリッジ大学の学生や若手研究者が自身の研究を一般向けに発表し、その後に質疑応答を行います。総合大学の街であることを活かした、なんとも学術的な会です。私も来英以来、時々参加し…

混合効果モデルを用いた縦断的データ分析

ブリストル大学で行われた「Multilevel modelling for longitudinal data, including categorical, count and survival outcomes」というワークショップに二日間、出席してきました。ブリストル大学にはThe Centre for Multilevel Modellingという研究所があ…

ドラフト完成まであと少し

博論で少し行き詰っています。以前からわかっていた箇所で、これが最後の山になるはずです。これを越えればゴールはすぐそこなのですが。本来であれば今週の頭にはドラフトが完成している予定でしたが、それはもう少し先になりそうです。 先日、ツイッター上…

English Profile Research Seminar 2013

標題のセミナーに参加しました。後日つぶやいたもののまとめはここにあります。EPセミナーは来英した直後から参加し続けているので、はや四年目になります。小規模のセミナーで四回連続(ケンブリッジ大学関係者のみの会合も含めるともっと)ともなると、参…

淡々と博論

先週十色会(日本人会)方々をHughes HallのFormal Hallに招いたりしていましたが、基本的には相変わらず博論やその後の進路に向けて色々と動いています。少し心配していたチョムスキー階層に関するsupervisionも何とかこなし、supervisionの授業(計算言語…

RCM 201301

最後のRCM(進捗審査)がありました。実証データを扱った章はほぼ書き上がっているので、残る課題はそれらをどう繋げるか。話し合いもそこに集中しました。良いアドバイスを頂け、覚悟していたよりは何とかなりそうです。 先月から引き続き、今もひたすら博…