DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

授業や博論など

授業が始まって一週間が経ちました。簡単に感想を述べると以下のような感じです。

  • Neurocognition of Language:用語等を予習して行った甲斐があり初回はなんとか着いて行けましたが、慣れない分野なので少しでも気を抜くとわからなくなります。集中力を120分間持続させなければなりません。
  • Cognition Reading Group:初回の授業はガイダンス5分で終わってしまいました。授業で読みたい論文を各自が挙げて、それを一週間に一本ずつ読んで行くようです。授業の流れ自体は前期と同じだと思います。



これら二つの授業のほかに、supervisionも引き続きあります。5月末にResearch Committee Meetingという進捗審査があるので、当面はそれを目標にプロポーザルを書きます。アップグレードがかかっているわけではありませんが(=結果次第で進級できないということはありませんが)、初めて公的な場で博論について報告をする機会なので、気を引き締めて臨みたいです。


その博論ですが、結局transferというSLAでは古典的な問題を扱うことになりました。transferは70年代と80年代にエラー分析との絡みで積極的に研究されたものの90年代に入り研究数が減少し、2000年以降にまた息を吹き返したという流れであると認識しています。まずは日本人英語学習者を対象とするので、最近は日本語についての文献にも目を通しています。母語話者であるが故に日本語の言語学的側面については全くの無知であることに気づかされます。


話は変わり、EndNoteを購入しました。スプレッドシートでの文献管理に耐えられなくなってきたからと、どうせいつか買うのであれば早めに買った方が良いのではないかと思ったからです。早速スプレッドシートからEndNoteへデータを移しているのですが、元データに欠けている点が多々あり(ジャーナルならDOI、書籍なら出版地など)、それらを埋めてからインポートしているので、思っていたよりも時間がかかっています。ジャーナルと書籍のチャプターは移し終えたので、後はインターネット上のドキュメントなど、扱いがはっきりとしない文献です。