DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

予備研究進行中

Multilingualismのラウンドテーブル→ISSA→DHと、先月末〜今月上旬は慌しく過ごしていましたが、今週になってようやく落ち着いたので博論の予備研究に勤しんでいました。予備研究ではCambridge Learner Corpusの日本人学習者部分からデータを取ります。本来は先月後半から着手する予定だったのですが、色々と技術的な問題があり、今週になってしまいました。先週ようやく無事にCLCを使えるようになったので、真剣にそこからのデータ抽出に向き合うようになった次第です。本当はそこまで行けば楽に必要とするデータを得られるはずだったのですが、私がアクセス権を有しているCLCのサーチツールのバージョンが古いらしく、新しいソフトを新サーバに入れ、そこへのアクセス権を私が得られるまでは最も必要な機能は使えないようです。仕方がないのでCLC専用ツールに頼ることなく、ひたすらテキストファイルからPerlスクリプトで情報を抽出しています。


ただ、既に付与されているエラータグのエラー分類基準がはっきりとはわからず、スクリプトでの処理は大いに苦戦中です。precision率はともかくrecall率が低く、生のデータを目で見て見落としがないかどうかを確認しながら進めています。しかしタグだらけのファイルを目で見るのは辛く、十分な精度で欲しい情報を得られているのか不安です。来月は指導教官がおらず、それに合わせて私も一時帰国するため、それまでに何とか見通しだけでも立てなければいけません。今月最後のsupervisionは実は今週の木曜日なので、もう時間がありません。


さて予備研究と同時並行で引っ越し準備も進めなければなりません。今夏中にCollegeに引っ越すのですが、一時帰国からの帰英が8月26日で、Eurosla→ランカスター→BAALと巡る旅に出るのが8月31日です。そこから9月中旬までケンブリッジには戻ってこないので、出来れば8月27日-30日の間に引っ越してしまいたいと思い、調整中です。本当は7月中に引っ越すことができれば良かったのですが、8月中旬以降でないとCollegeに入居できないため、やむを得ず一時帰国とEuroslaの合間を縫って引っ越します。


その引っ越し準備の一環として、学部〜D1の授業のレジュメやその間に出席した学会資料などをScanSnapを用いて全て電子化しました。4月から始めていたのでそれなりに時間はかかりましたが、そのお陰で一箱半ほど引っ越し荷物を減量できました。


↓週末にスキャナにかけた残骸