DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

ガーナ旅行

3月22日〜28日にかけてガーナに一週間ほど旅行してきました。ガーナには学部時代の先輩と修士時代の先輩がいらっしゃり、この機会を逃すと普段学会等でしか旅行しない私はガーナはおろかアフリカにすら行く機会が今後はないのではないかと思ったのがその主な理由です。また自分がイギリスという日本からよりはアフリカに近い場所にいるということもありました。


ガーナは航空券さえ取ればすぐに行けるという国ではなく、観光目的の入国でもビザが必要ですし、また黄熱病の予防接種も入国条件となっています。私は黄熱病のほかに英国のNHSが推奨している腸チフスA型肝炎の予防接種を打ちました。また予防接種がまだ存在しないマラリアの感染を防ぐためにマラリアの内服薬と虫除けスプレーを二種類(衣類にかけるものと皮膚に直接かけるもの)をTravel Clinicという旅行のための医療機関(?)で購入しました。


ビザの申請にガーナでの滞在先の住所が必要だったので先輩の住所をお尋ねしたのですが、ガーナには住所というものがないとのご返信を頂き、それまで住所がない国や地域があると思っていたなかったので驚きました。郵便物は私書箱に届くそうです。


ガーナは熱帯の気候で、この時期は30℃前後の気温+多湿でジメジメと暑いです。また空調設備が日本やイギリスほど普及していないため高温多湿下にいる時間が長く、特に寒いイギリスから訪れたからなのか旅行中に相当量の汗をかき、数キロは痩せたように思います。


以下、旅行中に撮った写真と簡単な説明です。

首都アクラの隣町のテマというところです。漁港のフィッシュマーケットの写真です。とても活気があり、購入した魚をその場でおろしてくれたりもします。



ここでヤシの実を飲んで食べました。もう少し甘いものだと思い込んでいました。



ガーナではこういうカラフルな布が有名だそうです。これもマーケットで売られていました。



ガーナのfufuという料理です。餅のようなものをスープに浸して食べます。スープには色々な種類があるようです。



プランテインという食用バナナを揚げたものです。通常のバナナとは違い甘くはありません。



アクラから西へ車で三時間ほど行った所にあるカクム国立公園です。吊り橋が有名だそうです。写真からでは分かりづらいですが、結構揺れました。



ケープコーストというところにある元奴隷要塞です。ここから沢山の奴隷がアメリカ大陸(一部ヨーロッパ)に送られたそうです。世界遺産になっています。



道端でヤギやニワトリを沢山見ました。




エルミナという街の風景です。



エルミナ城です。こちらも元奴隷要塞です。



道路の脇にこういった簡易商店がたくさんありました。これは八百屋。



アクラのアートセンターというところ。民芸品ショップが相当数あります。



アクラのマコラマーケットというところ。膨大な店の数で、様々なものが売られています。



ガーナの初代大統領のクワメ・エンクルマ氏の銅像です。ガーナ国民に大変尊敬されているようです。



ガーナ料理の一つであるオクラのシチューです。通常はもっと油っこく、辛い料理だそうです。


写真は撮り損ねましたが、ガーナ(の私が訪れた範囲)では車が信号などで停止すると物売りがやってきます。プランテインなどの食べ物のほか、おもちゃやCDなど、様々な物を持ち運び販売しています。これは物売りに限りませんが、特に女性は物を頭の上に乗せて運びます。特に手で支えているわけではなく、両手がふさがっていても頭の上にそれなりの大きさのたらいのようなものを乗せて物を運んでいる人を頻繁に見かけました。なぜそれでバランスが取れるのか不思議です。


ガーナでは先輩方ご夫妻に大変お世話になりました。ご自宅に宿泊させてくださったほか、夕食を何度も御馳走になったり、アクラをご案内くださったり、車で数時間かかる観光地へ連れて行ってくださったりと、まさにおんぶにだっこ状態でした。ガーナはガイドブック等も少なく、一人だと何をして良いか分からなかったと思うので、大変助かりました。Hさん、Aさん、本当にありがとうございました。