DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

現在までの流れ-2/4

さて志望大学も決まったので次は奨学金への応募ですが、ここで問題が起こりました。前回のエントリーにも記したように文科省奨学金は例年11月末に要項が発表されていたのですが、昨年は11月末を過ぎ12月の中旬近くになっても発表されませんでした。どうしたのかと思い文科省に問い合わせてみたところ、国の予算が編成されるまでは奨学金を提供できるかどうかすらわからないため、要項も発表できないとのことでした。これは予想外であり、果たして本当にこれまでの形(授業料+生活費の給付型)で奨学金が出るのかどうかわからなくなりました。


12月の中旬〜1月にかけて、更に雲行きが怪しくなります。まずは12月中旬に、たまたま見つけた東大のHPで、当該奨学金の大幅な制度変更の可能性があると文科省が述べている旨を知り、1月にやはり同HPで今度は

  • 21年度については当該奨学金の募集は行わない
  • しかし新事業を立ち上げ、それによりこれまでと同じ趣旨の奨学金を提供する予定
  • 細部は検討中のため、公募通知は4月頃になる

ということを知りました。また奨学金の母体が文科省からJASSO(日本学生支援機構)に変更になることも2月の下旬に知りました。


当初は奨学金に受かってから志望大学院へ出願する予定でしたが、上記を受け少し考え直さなければなりませんでした。と言うのは4月頃に募集を開始すると、合格をもらえるのは早くても6月になるでしょう。英語圏の年度は9月から始まるのが一般的であることを考えると、出願は遅くとも4月〜5月にはしなければなりません。とすると奨学金に受かることを前提に、早い段階で志望大学院へ出願しておくべきなのかどうか。しかし4月頃に発表予定の奨学金が本当に2009年4月-2010年3月にプログラムを開始する学生を対象とするのかどうかもわかりませんし、それはリスキーに思えました。


そこでタイミング的にはギリギリとなってしまったのですが、3月下旬に志望大学に

  • PhDプログラムの開始時期は9月のみか
  • そうであればいつまでに出願すれば良いのか

を尋ねました。すると当時の第一志望大学からは、博士課程ではコースワークが必要ないため、月初めであれば一年を通していつでも入学可能である旨の返信を頂きました(細部はうろ覚えですが、第二志望大学はHPで似た旨が記されていたと思います)。


これでこの時点での方針は定まりました。すなわち

  1. JASSOから奨学金の要項が発表されるのを待つ
  2. 奨学金が2009年度にプログラムをスタートさせる学生が対象であることを確認し応募する
  3. 合格をもらえれば海外の院に出願する

という手順です。


これが4月には良い意味でより複雑になりますが、それは次回のエントリーで。