DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

RCM準備中

前回の記事が「新年度授業」ですが、来週で今Termも終了です。


11月に入ってからはRCMという進級審査の準備に追われていました。以前も一度RCMがありましたが、その時は進捗報告くらいのもので、審査という感じではありませんでした。しかし今回は違い、正式に博士課程の学生として登録されるかどうかがかかっています。実はこれまではprovisionalなPhD学生で、その審査に通って初めて書類上も正式な博士課程の学生と認められるようです。


審査基準は(1)研究実務能力があるか、(2)今後の計画が明確か、の二点のようで、(1)はこれまでの研究結果によって、(2)は今後の研究計画によって判断されるようです。指導教官によると私は(1)に関しては問題なく、この半年強で行った研究を論文形式にまとめたもので十分だろうとのことです。問題は(2)で、実はこれが審査要件に含まれていることを知ったのは審査予定日の四日前でした。半年前に考えを詰め切らずに走り始め、走り始めてからは一直線でデータ抽出・処理→論文の書き上げ、と進めてしまったツケが回ってきてしまい、ほとんどこれまで考えてこなかった博論の目次(兼簡易研究計画)を二日間で作成することになってしまいました。しかし二日間で良い博士論文の目次ができるはずもなく、進級審査を一発でクリアするのは厳しいのかもしれません。不合格だとその部分だけ再度一月に審査があるようです。


さてRCMの日程ですが、当初は先週の金曜日に予定されていたのが、開始時刻一時間前になって審査員のお一人が体調不良ということで今週の金曜日に延期になりました。幸か不幸かプラス一週間を得たので、研究計画に関連する文献を再読しておこうと思います。


論文作成の一環として、自作スクリプトのprecisionとrecallを調べるため、丸一週間ほどひたすらコンコーダンスラインと向き合いました。データを目で見ることの重要性は頭では理解していますし、具体的な作業なので研究が進んでいることも実感できるのですが、如何せん楽しくはありません。今後もこのような作業は確実に行わなければなりませんし、何か方略を考えたいところです。音楽をかけて気を紛らわしながらやると少しは気が楽で、慣れもあってやればやるほど楽になる、というのは何となくわかってきました。


ところで年末年始に一時帰国します。12月20日にこちらを発ち、21日に成田着、1月12日に成田を発ちます。航空券は往復で9万4千円でした。8月に英国に帰ってきた時の片道が8万7千円で、今年の頭にこちらに来た時のfix-openの航空券が15万円(+2万円)だったことを考えると安いですね。Euro-Japan Holidaysというところです。