DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

LaTeXとR

主に去年の後半にデータ抽出や分析を行って今年に入ってから立て続けに発表している研究を一本の論文にまとめ、どこかに投稿してみようという話に大分前からなっていました。RCMが終わって最近は多少は時間があるので、以前に何度か学んで使う機会のなかったLaTeXで書いてみようと思い立ったのが良かったのか悪かったのかおもいっきりハマってしまい、この二週間ほどLaTeXコマンドと格闘していました。なまじ最初は意外と易しそうに見えるだけに、そして一般的なプログラミングほどは敷居が高くないために、ズルズルと引きこまれて行き、知らない間に引き返せない所まで来ていました。昨年末のRCM用に書いた論文から大部分を移すことができるのですが、テーブルやら参考文献やらの移植が難しく悪戦苦闘している内に修正したい箇所が出てきて、LaTeX上で修正する度に元のドキュメント上でも修正すれば良いのですがそれは面倒で、そうするともうLaTeXで書くしかなくなる、というパターンに陥っていました。ただお陰でLaTeXには大分慣れ、今後も博論はともかく投稿論文はLaTeXで書いていこうかと思います。命令していないことは何もしないというのは良いですね。勝手に色々な機能が働くワードとは大違いです。またLaTeXにはAPAクラスというのがあり、それを読み込むと特に気にしなくてもAPAのフォーマットに合わせて出力してくれるというのも大分便利です。これはAPAの第五版に合わせているので、第六版になって一部合わないところ(参考文献のdoiの明記など)もありますが。


当該論文作成の半分以上はワードからLaTeXへの移植作業なのですが、一部再分析を行わなければいけない箇所があります。そのため久しぶりにRとも向き合っていました。こちらは三年近く使っているので多少の慣れはあり出来ることも増えてきていますが、如何せん統計の知識もあやふや、R言語の知識もあやふやなので少しでも経験のないタスクに挑むと途端に調べ学習になります。


LaTeXにしろRにしろ、コマンド系は向き合っているとあっという間に時間が経ってしまい、表に線を入れたり図中に文字を入れたりするだけで2時間経っている、ということがザラにあります。今後の糧になっていると信じている部分が半分、LaTeXや統計と格闘するよりもSLAコーパスと格闘した方が今後の糧になるのではないかと感じる部分が半分です。