DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

線形代数に投稿論文に

この二週間ほど線形代数の授業Academic Earthというサイトで観ています。統計関連書籍にはよく「線形代数の知識を前提とする」という旨が書かれているため、そのうち勉強してみたいと思っていたのですが、最近はそこそこ時間もあるため勉強するなら今かと思い始めてみた次第です。今はコースの半分くらい進んだ辺りで、段々と自分が落ちこぼれてきているのがわかるのですが、それでも約10年ぶりの数学は面白いです。線形回帰で用いられる最小二乗法を行列計算で行う方法などが具体的にわかってきて、これまで数理的にはブラックボックスだった部分が明らかになっていくのを楽しんでいます。


前記事の投稿論文ですが、指導教官から大量のフィードバックをもらい、現在はその修正に追われています。よく論文は物語を語るように(narrativeに)と言われますが、その部分が全くできていないようで、なぜその分析を行ったのかという背景とその目的を説明しなさいという指示を各所で受けています。書き手としてはわかりやすいシナリオが頭の中に描けているのですが、それが全く伝わっていないようです。その点を意識して書き足したり部分的に書きなおしたりしています。


前回はLaTeXにハマっていると書きましたが、最近はRでの作図にハマっています。これまであまり図に凝ったことはなかったのですが、自分が論文を読む時にも文章でいくら読んでもわかりづらいことが図だと一発でわかるということはよくありますし、少しは力を入れるべきなんじゃないかと思い触りだしたら面白く、触るたびに数時間を取られています。日の目を見るかどうかはわかりませんが、目下xyplotと格闘中です。


ところで私のケンブリッジでのPhD学生生活も日数的には半分が過ぎ去ってしまったようです。このままだと一時期期待したほどは成果を上げることができなさそうですが、現状がそれほど悪いわけでもないので残りもそれなりにやっていきます。


10日ほど前に今年度の授業期間が終了し、9月末までの夏休みに突入しました。昨年も書いた気がしますがPhD学生にはあまり授業は関係なく、supervisionは授業と関係なくあるため特に大きな変化はないのですが、諸々のイベントも授業期間が終わるとなくなるので、多少自由時間が増えはします。


ここ数日でケンブリッジは暖かいをこえて暑くなってきました。それでも最高気温が27度くらいで日本ほど湿度が高くないので、東京や大阪に比べれば大分ましでしょうが。