DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

2011年

晦日なので今年がどんな年だったかを考えてみたのですが、2011年は2010年と比べると個人的にはあまり良い年ではありませんでした。特に研究面では(1)2010年後半に行った研究を各所で発表し、(2)多少分析を加え、(3)一本の論文にまとめて投稿(しかし後にreject)したのみで、2010年の一年間の進捗に比べると滞りがちだったと思います。今年末までに次のStudyの目処を付けたかったのですが、まだまともなデータすら入手できていない状態です。それでも一応はゆっくりとですが進んでいて、この数日はデータが入手できた時にすぐに情報抽出+分析できるよう、不完全な手持ちのデータを基にPerlスクリプトを書いています。次のタームが始まるまで(1月の第二週末まで)に「あとはデータさえあれば数日で結果が出る」という状態に持っていくことが短期的な目標です。


タームが終わってからは、読みたいと思っていた本や論文を読んでいます。多くはいま行っている研究とは直接関係のないもので、それこそオフタームでないと読む時間がまず取れないものです。しかしそれでは肝心の研究はいつまで経っても進まないので、この一週間ほどは博論に直接関係のある論文を読み、上述したようにデータも触っています。


昨日、"Sherlock Holmes: A Game of Shadows"という映画を観に行ってきました。ホームズとその宿敵モリアーティ教授との対決を描いたもので、原作とは大きく異なるあらすじになっています。重厚な推理の連続だとついていけるかどうか不安だったのですが、むしろアクション映画のようなシーンも多く、話を追うのに苦労はしませんでした。厳密に何を言っているのかはわからないことも多かったですが。


下記は英国の硬貨。2008年より流通している新デザインの1ペンス~50ペンス硬貨を集め並べると、1ポンド硬貨の裏に描かれている王家の紋章が出来上がるというもの。2ペンス硬貨と50ペンス硬貨はそもそも流通量が少ないこともありなかなか手に入らず、1年ほどかけてようやく全て揃いました。


末筆になりましたが本年も様々な方々にお世話になりました。新年もよろしくお願い致します。2012年は兎にも角にも博論の目処を付けること、具体的には「あとは書くだけ」という状態に持っていくことが最低ラインです。また11月で奨学金が切れるので、その後どこでどうするのかも考えてなければなりません。2013年は私にとって変化の大きな年になると思うので、2012年はそれに向けての準備の年という位置付けを今はしています。