DTAL(旧RCEAL)留学記録

2010年1月から2014年半ばまで在学していたケンブリッジ大学理論・応用言語学科でPhDを取得するまでの記録です。

EUROSLA2013

オランダはアムステルダム大学で開催された標題の学会に参加しました。EUROSLAは2010年から連続で参加しており、今回で四度目になります。学会に関するつぶやきをこちらにまとめました。


EUROSLAでは毎年、本学会の前日にLanguage Learning Round Tableというイベントがあり、そこでは著名な研究者がラウンドテーブル形式でディスカッション・議論を行うのですが、今年のテーマは「Acquisition orders in SLA: Perspectives from emergentism and dynamic systems theory」。先月末に提出した私の博士論文がちょうどDSTに絡めて形態素の習得順序を扱っており、指導教官の薦めに従って、パネリストの方々に事前に博士論文をお送りしていました。するとラウンドテーブルのベースとなる発表二件の両方で私の博論を引用してくださり、内一件(Lowie & Verspoor)ではそれなり(おそらく5分以上)の時間をかけて私の研究をご紹介くださりました。そうやって自分の研究を宣伝してもらえるのも嬉しいですし、パネリストの方々と知り合えたのも良かったですし、さらに私の発表のオーディエンスが非常に多かったのも、おそらく私が本学会で発表する旨をVerspoor先生がラウンドテーブルで述べてくださったからでしょう。


私の発表に関しては、博士論文の一部を特にSLA的な側面を強調しながら発表したつもりだったのですが、質疑応答は手法面に集中してしまいました。EUROSLAなのでSLA的なコメントがもらえるかと期待していたのですが。しかし個人的には(上述したような後押しがあったこともあり)割とうまく発表できたように思うので、満足しています。


来年は英国のヨーク大学で9月3-6日に開催されますバーミンガム大学でのプロジェクトがSLAとは関係がないので、ネタを作れるかどうか心許ないのですが、近場(片道二時間強)ですし、できるだけ参加したいと思います。